第55回日本肺癌学会九州支部学術集会・第38回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会

会長挨拶

この度、第55回日本肺癌学会九州支部学術集会、および第38回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会を2015年2月27日(金曜日)から28日(土曜日)の2日間、福岡市の電気ビル共創館みらいホールで開催する運びとなりました。伝統ある両学会が合同開催となり、ますます活発になり4回目を迎えることになります。このような学術集会の会長を仰せつかり誠に光栄に存じております。福岡大学の担当は、白日高歩教授、渡辺憲太朗教授以来3回目になります。両前学会とも夏の台風直撃の中での開催であったことを思い出します。今回は2月下旬の開催であることより季節による影響は少なく、新しい会場は中心地の天神に隣接していますのでアクセスはとても良いと存じます。快適に参加いただける環境で、学会とともに福岡の味覚も楽しんでいただけければと思います。

今回の学術集会テーマは「研究と経験に基づく肺癌治療」とさせていただきました。最近では、画像や医療機器の進歩に伴う治療手技の向上、組織診断に伴う個別化治療薬の役割など、肺癌を取り巻く環境も大きく変化しています。今後も新規抗がん剤、分子標的薬剤、放射線治療の開発による肺癌予後の向上が予想されます。基礎的な研究やその成果を臨床で生かすには、治療医の経験との連携が欠かせません。実践にはエビデンスと共に、経験もまた重要な意義を持つと考えます。

特別講演では、2017年の第18回世界肺癌学会(IASLC)会長である浅村久尚生先生(慶応大学呼吸器外科)に⎾世界の肺癌に関する最新情報について⏌、また最近注目を集めています⎾自家肺移植技術を用いた肺癌手術⏌について大藤剛宏先生(岡山大学呼吸器・乳腺内分泌外科)に御講演いただくことになっております。シンポジウムには、第2世代を含めた分子標的薬剤を利用した個別化治療法を取り上げ、効率的な肺癌治療の討議をしていただく予定です。さらに日常ですぐに役立つEBUSやステント治療の呼吸器内視鏡領域での教育講演や、脳転移に対する放射線最新治療などに関する企画をしています。個々の症例について詳しく討論できる一般演題も多く取り入れ、充実した学会になるよう鋭意準備しております。多数の皆様の参加をお待ち致しております。

第55回日本肺癌学会九州支部学術集会
第38回日本呼吸器内視鏡学会九州支部総会
会長:岩﨑 昭憲
(福岡大学医学部 呼吸器・乳腺内分泌・小児外科 教授)

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