第47回日本甲状腺外科学会学術集会

2014年10月30日(木)~31日(金)アクロス福岡 会長:山下弘幸

会長挨拶

第47回日本甲状腺外科学会学術集会開催にあたって

会長:山下弘幸 第47回日本甲状腺外科学会学術集会
会長 山下 弘幸
医療法人 福甲会 やましたクリニック外科

この度、第47回日本甲状腺外科学会学術集会を平成26年10月30日と31日に、福岡市で開催させて頂くことになりました。本会は1968年に甲状腺外科検討会として発足し、1998年より甲状腺外科研究会となり、2006年より甲状腺外科学会として、発展してきました。このような伝統ある学術集会のお世話をさせていただくことは大変光栄に存じます。福岡市での本学会開催は初めてですが、橋本病の発見者である橋本策先生を輩出した地であります。実りある学術集会になりますよう少ない医局員とその他のスタッフが一丸となり準備に尽力する所存ですので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

学術集会のテーマは “知識と技術の調和を求めて” にさせていただきました。甲状腺と副甲状腺は全身に影響するホルモンを分泌するので、その生理作用を熟知しなければなりません。さらに、咽頭食道・気管という嚥下と呼吸を担う重要臓器や発声に関する反回神経が隣接しているので、特に進行甲状腺癌において根治性とQOLのバランスを考慮する必要があります。甲状腺・副甲状腺外科医は他の領域の外科医以上に知識と技術の調和が求められるのではないかと考えており、それが専門集団としての価値に結びついていると確信しています。このテーマに関して、3つのシンポジウムとビデオシンポジウムとワ-クショップを企画しています。高見博先生に “甲状腺外科と私” という題目で特別講演をお願いしています。特別企画(他科に学ぶ)として、形成外科(松田健先生)と音声外科(望月隆一先生)のエキスパ-トと定位放射線治療に専念している放射線外科医(古後 佳生先生)に講演を依頼しています。橋本病の歴史を九州大学第一外科の同門の佐藤裕先生に、カルシウム・リン代謝や内分泌疾患における骨代謝などについて、この分野で著名な内分泌代謝内科の先生方(福本誠二先生と杉本利嗣先生)に講演をお願いしています。

会長講演、病理医と外科医のクロスト-ク、腫瘍内科との合同シンポジウム、甲状腺病理学会共同企画、各種コンソ-シアム報告、一般口演74題、ポスタ-121題、市民講座など、ややタイトなスケジュ-ルとなっています。演題を応募していただきました先生方には深く御礼申し上げます。なお、シンポジウムとワ-クショップへの優れた内容の公募を他の発表形式に回っていただきましたことを心からお詫び申し上げます。10月30日の夜は会員間の交流をはかる目的で全員懇親会を準備しています。歓談しながら福岡の食を楽しんでいただければ幸いです。

福岡は九州のなかでは交通の便もよく、人情豊かな都市で玄海灘のおいしい魚にも恵まれています。近郊にはたくさんの観光名所があります。福岡でお会いできることを心から楽しみにお待ちしています。

(平成26年8月)

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