平素よりJPIC学会の活動に、格別のご協力を賜り心より感謝申し上げます。
さて、平成30年1月18日(木)~20日(土)の3日間、福岡国際会議場におきまして、「第29回日本Pediatric Interventional Cardiology学会学術集会」を開催させていただくことになりました。
今回、アジア・世界へと門戸を開く地方都市:福岡で開催することもあり、メインテーマを「基礎を固め、未来へ、そして世界へ」と致しました。日本Pediatric Interventional Cardiology学会は、年1回開催される学会で、先天性の心臓血管病変に対するカテーテル治療を専門とする小児科学・心臓血管外科学・循環器内科学・放射線医学医師の最も活発な討議の場となっております。若手医師にとっては学術討論のあり方を学ぶ場であり、数多くの演題・講演は、この領域を専攻する医師の臨床能力向上に貢献してきました。
今回の教育講演シリーズは、基礎を固めるために「大腿動静脈の解剖と穿刺法」「インターベンションで用いる医療機器のいろは」、そして「大動脈弁狭窄のバルーン拡大術」「大動脈・肺動脈へのステント留置術」「心房中隔穿刺の基礎と実際」「インターベンションに必要な解剖知識—刺激伝導系」を取り上げたいと考えています。
シンポジウムのテーマとしては、「カテーテル治療のガイドとしての心腔内エコーと経食道心エコーの使い分け」、「動脈管開存症の形態にあったデバイス選択」、「術後早期のカテーテル治療」、「ファロー四徴症における乳児期カテーテル治療戦略と効果」を予定しました。
また、今回初めての試みとして、「Angio Jeopardy!」と題して心血管造影診断クイズを、若い先生方の代表に答えて頂く東西対決を企画いたしました。
海外からは 私のモントリオール留学中の恩師Dr.Joaquim Miro教授ほか数名のご高名な先生方に来日頂き、未熟児の動脈管開存症に対するカテーテル治療、心室中隔欠損に対するカテーテル治療などについてご講演いただく予定です。
できれば、「カテーテル治療に興味はあるが実際に行ったことはない。どのような世界か覗いてみたい。」そんな先生方にも是非参加していただきたいと考えております。
最後になりますが、冬の九州は食事のおいしい時期です、ふぐ料理、水炊き、もつ鍋、久留米発祥のとんこつラーメン、少し足を延ばして頂ければ久留米市城島の酒蔵、佐賀鹿島のカキ小屋や呼子の烏賊など食通を唸らせるものも沢山ございます。また学会後には一昨年被害を受けた熊本や大分の温泉を訪れて頂ければ、復興の一助になるものと存じます。
皆様と福岡でお会いし、熱いディスカッションができることを心からお待ち致しております。
第29回JPIC学術集会 会長 須田 憲治
久留米大学医学部小児科学教室