第25回日本排尿機能学会
The 25th Annual Meeting of the Japanese Continence Society

第25回日本排尿機能学会
会長 吉田正貴
(国立長寿医療研究センター 副院長・泌尿器外科部長)

この度、第25回日本排尿機能学会を平成30年9月27日(木)~29日(土)の会期で、名古屋国際会議場にて開催させていただきます。

 本学術集会のテーマは、「健康長寿と下部尿路機能障害:新たなストラテジーの展開」(Healthy longevity and lower urinary tract dysfunction: Development of a new strategy)と致しました。わが国は超高齢社会に突入しており、2025年には65歳以上の人口は30%を超えます。下部尿路機能障害を有する患者も増加し、高齢者では、身体的・精神的・社会的機能の個人差が大きく、複数疾患の合併や多剤服用が多いことが知られています。そのため、従来の下部尿路機能障害の評価・治療とともに、フレイル、サルコペニアなどや高齢者総合的機能にも注目して、適切な泌尿器科的医療を提供する必要があります。また、高齢者に対する診療やケアは病院やクリニックに限らず、老人保健施設や訪問介護ステーション、在宅医療に関わる医師や看護やケアに携わる方にとっても重要な問題であり、それをいかに実践していくかが現在問われています。国立長寿医療研究センターでは、診療、臨床・基礎研究をとおして、「高齢者の心と体の自立を促進し、健康長寿社会の構築に貢献する」ことを理念としており、これを生かした学会運営を行いたいとの考えから、上記のようなテーマにさせていただきました。

 特別企画としては、招請講演、教育講演、シンポジウム・ワークショップ、JCSセミナー、ランチョンセミナー、イブニングセミナーなどを企画しています。海外からは数名のゲストスピーカーをお招きする予定です。また、看護やケアなどに関するセッションも企画したいと考えています。

 ご出席の皆様が学会のみならず、観光や名古屋めしなどの食文化も大いに楽しんでいただければと思います。医師やコメディカルの皆様の多数のご出席を賜り、実り多い学会になりますよう、スタッフ一同心からお待ち申し上げております。