第11回日本ロボット外科学会学術集会
会長  白木良一
藤田医科大学 医学部 腎泌尿器外科学講座 主任教授

 第11回日本ロボット外科学会学術集会を、2019(平成31)年1月26日(土) 、名古屋市(名古屋コンベンションホール)にて開催させて頂きます。本学会を当教室がお世話させて頂くことは初めてであり、たいへん光栄なことと存じます。
 本会のテーマは「ロボット外科の叡智と新たなる挑戦」とさせて頂きました。
 内視鏡手術支援ロボットであるダビンチが本邦の臨床に導入されて約10年が経過しました。ロボット支援手術はエキスパート医師が行う開創手術や内視鏡手術の限界を超える精密で確実な手術が可能になりました。現在、本邦におけるダビンチの導入は300を超え、様々な領域の手術に用いられております。2018年には保険適応も大きく拡充され、広範な疾患をカバーし外科手術にはなくてはならない存在になって参りました。
 加えて、国産メーカーを含みダビンチ以外の様々な手術支援ロボットも開発の途上にあります。徐々にその概要が明らかになりつつあり、今後ロボット手術の裾野を拡げる意味に於いても世界的な動静が注目されます。これらに関する特別講演を企画しております。また、保険適応が拡充された心、肺、胃、大腸、婦人科領域に関しては、導入からアドバンスドテクニックまでビデオも含めたシンポジウムを企画しております。ME、ORナース、メデイカルスタッフの皆様向けにも、参考となるようなプラクテイカルな企画も用意致しました。他にも、今後導入の拡充が期待される中小施設(各科専門病院)の皆様にも、新規のロボット導入に伴うノウハウや苦労話など、参考となるようなシンポも計画しております。
 新規ロボットの情報や新たに保険適応が拡充された領域など、ダイナミックなロボット外科の現状を会員諸兄の皆様と情報共有し、我が国における本領域の益々の発展と新たなる挑戦のdecadeを概観できる学術集会となる事を期待しております。
 本学は創立50周年を期に平成30年10月より校名を“藤田保健衛生大学”から“藤田医科大学”へ変更致します。臨床ではダビンチSi および Xi が稼働し、ロボット支援手術の教育体勢はEpi Centerとしてトレーニングセンター、Wet LaboやCadaver Labo も併設しております。これらを本学とのライブ映像と共に御紹介させて頂く予定です。
 厳冬の時期ですが、皆様の御来名を心よりお待ち申し上げます。

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