第68回西日本泌尿器科学会総会 会長 松山 豪泰 山口大学大学院医学系研究科泌尿器科学分野 教授 |
「第68回西日本泌尿器科学会総会」開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
この度、平成28年11月24日(木)から27日(日)の4日間、「第68回西日本泌尿器科学会総会」を海峡メッセ下関(山口県下関市)にて開催させていただきますことを大変光栄に存じます。当地での開催は第50回大会以来、18年ぶりとなります。
今回のテーマは「再考、泌尿器科のグランドデザイン」といたしました。2015年秋に日本泌尿器科腫瘍学会が発足し、今後国際的な共同研究や様々な泌尿器悪性腫瘍関連の研究会をオーガナイズした形で発展していくのではないかとおもわれます。また2015年は「医療事故調査制度」や「ヒトを対象とする医学系研究の関する倫理指針」が始まり、われわれの臨床および研究活動は多くのチェックが入るようになりました。
一方、臨床面ではロボット補助下泌尿器科手術が前立腺全摘術に加え、腎部分切除術も保険収載の可能性が高く、腹腔鏡手術からロボット補助下手術へのシフトが始まっています。さらに2017年から専門医機構が中心となった新しい専門医研修制度が発足し、日本泌尿器科学会の制度設計の変革を迫られている状況です。
今大会は、サブスペシャルティ、医療法制、手術手技、専門医制度と泌尿器科領域における基本設計が見直されている現状を見据え、西日本泌尿器科学会会員の皆様にご理解、ご議論を深めていただく機会にしたいと考えております。
勉強で疲れたら、観光とグルメはいかがでしょう? 山口県は2015年に萩(下関から車で約1時間)を中心とした地域が世界文化遺産に登録されました。下関近郊にも角島大橋(木村拓哉主演の映画“HERO”のロケ地角島と本州を結ぶ日本の橋ランキング1位の橋)、下関ゴルフ倶楽部(第56回日本オープン開催の名門コース)、赤間神宮(壇ノ浦の合戦で敗れ入水した安徳天皇を祀る神社で、耳なし芳一のお堂もある)、巌流島(宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名)など観光スポットが盛りだくさんです。そしてなんといっても冬の下関の味覚といえばふぐ(当地ではふくとよびます)でしょう。会員懇親会は下関水族館「海響館」(トリップアドバイザーアジア地区人気水族館ベスト5)を借り切って、全国ブランドとなった獺祭を準備して皆さまのお出でを心よりお待ちしております。