会長ご挨拶

 本学会が始まった1984年、喘息は致死的でintractable(難病)でしたが、今では治療することで軽症化できるようになりました。しかし現在、喘息だけでなく食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患のdifficult-to-treat例は存在し、家庭での管理不足例を多く含んでいます。難治アレルギー疾患に対して正確な診断、評価を行い、最新の治療を行うことはもちろん、医師だけでなく看護師、栄養士、薬剤師などのメディカルパートナー、園、学校、地域とともにチームで難治例を診療する大切さを、今実感しています。今回はテーマを「原点からの再出発~難治アレルギー疾患のチーム医療」としました。難治アレルギー疾患の治療方法を参加者同士で語り合い、再出発の起点となる会にしたいと思います。
 2018年は日本小児難治喘息アレルギー疾患学会から「一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会」へと名称を一新して出発する記念すべき年です。福岡の海の幸、山の幸をともに味わいながら語り合いましょう。たくさんのご参加をお待ちしています。

第35回日本小児臨床アレルギー学会
会長 本村 知華子
国立病院機構福岡病院小児科

本村 知華子(国立病院機構福岡病院小児科)

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