第59回日本老年医学会学術集会 会長 鳥羽研二 (国立長寿医療研究センター 理事長・総長) |
テーマは、「老年医学とアート」と致しました。老年医学のコア領域が、十分独自性の高い領域としてアートであり、またあり続けたいという希望を込めました。老年医学研究の最近の発展はめざましく、さらにそれに呼応した高齢者医療制度の変化は急です。認知症の激増を受け、認知症疾患レジストリ、認知症に優しい町づくりの国際展開などとともに、地域包括ケアの中での初期集中支援チーム、認知症サポート医の制度的位置づけも整ってきました。老年医学会の提唱で虚弱がフレイルに代わり、半年後に栄養保健医療制度にすぐ組み込まれました。シンポジウムは構成に困るほど多くの提案を頂きました。これを生かし、研究と臨床を融合し参加者に楽しめる会にしたいと考えています。奮って演題の応募をお願い申し上げます。