ご挨拶

 このたび、第26回日本慢性期医療学会を2018年10月11日(木)、12日(金)に城山観光ホテル(鹿児島県鹿児島市)において開催いたします。学会長として開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
 今回の学会テーマは「超少子・高齢社会~慢性期医療からの提言~(多死、人口減少、労働力の低下、経済力の衰退に向き合う)」とさせていただきました。
 少子高齢化問題は叫ばれて久しいですが、改善の兆しはなく今後もこの状態が悪化していくと予想されております。高齢化率(高齢人口の総人口に対する割合)は2010年の23.0%から、2013年には25.1%で4人に1人を上回り、50年後の2060年には39.9%、すなわち2.5人に1人が65歳以上となることが見込まれております。
 今回、日本慢性期医療学会として初めて「少子化」というキーワードを取り入れたのは、今後日本の医療業界を支えていく慢性期医療の分野において高齢化だけでなく、少子化も含む様々な問題に対応していく必要があるという思いからです。このような時代背景の中で予想される日本経済の規模縮小や社会保障問題、人口減少問題、AI対策なども含めて今後どのように取り組むかが各医療機関にとって重要になってきています。「慢性期医療からどういった取り組みができるか」を今回の大会で大いに議論したいと思います。 開催地鹿児島は本土最南端に位置しておりますが、航空便も豊富でかつ九州新幹線の利用も可能なことから非常にアクセスしやすくなっております。学会の前後で鹿児島の名産品や観光地巡りなどあわせてご堪能いただきたいと思います。
 最後に本学会の開催に際し、日本慢性期医療協会役員、会員、事務局の皆様に多大なご支援、ご協力を頂きますことを心より感謝申し上げます。

第26回日本慢性期医療学会鹿児島大会
学会長 藤﨑 剛斎

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