第24回特定非営利活動法人日本顎変形症学会総会・学術大会

大会長挨拶
第24回特定非営利活動法人日本顎変形症学会総会・学術大会
大会長 石川 博之(福岡歯科大学 成長発達歯学講座 矯正歯科学分野 教授)
大会長:石川博之

このたび、第24回特定非営利活動法人日本顎変形症学会総会・学術大会を、アクロス福岡(福岡市)で、平成26年6月10日(火)から11日(水)までの2日間開催いたします。

顎変形症治療では、顎顔面骨格の不正による重篤な不正咬合を有する患者さんに、咀嚼・発音などの機能的改善と審美的改善を目的とした治療が行われます。そこで今回の大会テーマは、メイン会場の名前に因んで「機能と美のシンフォニー」としました。

特別講演には、International Association of Oral and Maxillofacial Surgeons (IAOMS)の次期会長でいらっしゃいますPiet Haers先生をお招きしました。本大会の開催時には、すでにIAOMSの会長にご就任されております。また、日本と韓国のそれぞれの2施設により「上顎劣成長とlong faceを伴う骨格性反対咬合の診断と治療」と題した日韓ジョイントシンポジウムを開催いたします。同じ東アジアの一員として、不正咬合の病態にも類似点の多い両国の施設により、機能面および審美面で課題の多い症例をテーマに、良好な治療結果を得るため、ともに考える有意義な機会となることを期待しています。

さらに、教育講演には御二人の先生をお招きしました。鹿児島大学大学院医歯学総合研究科神経病学講座人体構造解剖学分野の島田和幸教授には、「ヒトの顔に関する多様性について」と題したご講演をいただきます。もう御一方の富山大学保健管理センターの齋藤清二教授には、「医療におけるナラティブ・アプローチ-より良いコミュニケーションのために-」と題したご講演をいただきます。御二人の先生からは、日常の顎変形症治療を振り返り、また明日の顎変形症治療を考える上で、良いきっかけとなる貴重なご講演をいただけるものと期待しています。この他に、シンポジウムを2セッション、イブニングセミナー、ランチョンセミナー、さらには会員による一般演題の発表(口演、ポスター、ビデオ発表)を予定しております。

さて、福岡は九州の政治や経済、ファッションの中心として賑わうエネルギッシュな街です。2006年7月に発行されたNews Week誌では、世界で急成長を遂げている最もホットな都市のベスト10に選ばれたそうです。また、古くから大陸に開かれた国際商業都市として栄えてきた都市で、歴史と文化の香りのただよう街でもあります。2014年のNHK大河ドラマは「軍師官兵衛」ということで、福岡の礎を築いた黒田官兵衛が主人公です。福岡ご滞在中にお時間があれば、歴史に思いを馳せながら、福岡城跡をはじめ市内の黒田家ゆかりのスポットを散策してはいかがでしょうか。さらに福岡は玄界灘の新鮮な魚介、全国的に知られるラーメンやもつ鍋、屋台など食文化の豊かな街でもあります。こちらもご堪能いただければ幸いです。

本大会会場のアクロス福岡は福岡中心部の天神に位置しています。福岡空港から天神までは地下鉄で11分、JR博多駅からは地下鉄で3駅とアクセスの良いところです。メイン会場のシンフォニーホールは本格的な音楽ホールで、本大会のポスターにありますようにとても雰囲気が良く、学会や講演会にもよく利用されています。それでは、会員の皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。

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