日本医療マネジメント学会第12回九州・山口連合大会 会長 佐栁 進 (日本医療マネジメント学会山口県支部長) (国立病院機構関門医療センター 病院長) |
平成25年10月11日(金)と12日(土)の両日に、日本医療マネジメント学会の第12回九州・山口連合大会を、下関市生涯学習プラザ(ドリーム・シップ)と山口県国際総合センター(海峡メッセ下関)を会場に開催いたします。
日本医療マネジメント学会は、医療マネジメント手法の開発と普及をはかり、医療の質の向上に寄与することを目的として1999年に発足し、クリティカルパス、医療安全、地域医療連携、医療・看護の質の向上など、医療を巡るその時々の重要課題に向き合い、医療関係者の英知を集め、真摯な討論の場になってまいりました。九州・山口連合大会は2002年から、常に1000人を超える規模の参加者を集めて開催されてまいりました。
第12回連合大会のテーマは、「持続発展する医療の未来に~超高齢社会への医療対応~」と致しました。わが国は2005年に世界のトップを切って超高齢社会に入り、現在高齢化率は24%になっています。今後も急速に上昇し、2025年頃には30%、人口減少も相俟って医療需要は最大値に達すると言われています。医療を巡る今後の動向を左右する最大の要因の一つは、超高齢社会への対応にあります。これは社会保障と税の一体改革など国を挙げてのテーマですが、その核心部分にある医療サービス提供者として、中長期的な視点を共有し、その克服に向けての糸口にでもなればと願っています。
このため、国関係者による特別講演「超高齢社会が求める医療ビジョン(仮)」をはじめ、超高齢社会の医療対応のキーワードである「ヘルス・リテラシーの向上」、「リハビリテーション最前線」、「超高齢社会の医療体制」、「医療連携・在宅医療」、「医療経営の効率化」、「クリティカルパス」、「医療安全」などで、全国トップクラスの人を当てシンポジウムや教育講演を行うことにしております。また、招待講演は、最年長での直木賞受賞作家として著名な古川薫先生により、「西海一狂生の維新史~先駆する吉田松陰とその門下」をご講演頂き、歴史の転換点にあって確かな途について示唆を得たいと考えています。
医療の質の向上に寄与する日本医療マネジメント学会の今日までの歩み、なかでも当連合大会で取り上げる超高齢社会での医療対応の課題は、今や全国民から深く関心を持たれる課題となっております。医療問題に直接関わる医療関係者の方々のご参加は勿論のこと、地域社会の安全安心に深く関わる行政や報道関係者等の方々におかれましても、ぜひとも当連合大会の開催に、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
また、今日の医療を巡る諸問題について市民公開講座の開催も準備を進めております。市民の方々のご参加についても、併せてご案内申し上げます。
平成24年9月