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ご挨拶

黒田 達夫
日本小児消化管機能研究会
事務局
黒田 達夫

 日本小児消化管機能研究会ではこの度、ホームページを開設致しました。研究会の新たな窓口の開設にあたり、事務局よりご挨拶を申し上げます。

 本研究会は1975年6月に直腸肛門内圧研究会として東北大学の葛西森夫教授を初代会長にして第1回研究会が開催されました。当時、消化管機能、特に蠕動機能の評価やその異常の診断に消化管内圧測定は花形であり、研究の進展に伴って下部消化管のみならず上部消化管機能の評価法としても広く普及してゆきました。諸先輩よりその頃の熱く真摯な議論のことを伺って、その度に私たちも研究に対する心構えを新たにするところであります。その後、消化管蠕動に関する研究は消化管神経も包含した neurogastroenterology という概念で発展し、消化管機能の研究も消化管の発生、さらに近年では再生に至るまでその範囲を拡げております。こうした流れに沿って、本研究会では1978年の第6回研究会より小児消化管内圧研究会、さらに1985年の第15回研究会より日本小児消化管機能研究会と名称を替え、本年の研究会で通算45回を数えます。その間、本研究会では胃食道逆流症に対する診断指針、慢性便秘の診療ガイドラインなどがまとめられ、本邦の小児消化器疾患の臨床にも少なからぬ貢献ができたと考えております。特に慢性便秘のガイドラインは日本小児消化器肝臓病学会と共同で完成したもので、小児外科や小児消化器の専門の医師のみならず、広く小児科医の日常診療の役に立つことを目指したもので、出版物の形にもなっております。

 本研究会が策定に関与したガイドラインや診療指針などが増えてくるにつれて、より質の高い情報発信源として、より多くの方々に研究会の情報を役立てて頂けるような機能を整備しようという声が上がり、今回のホームページ開設に至りました。

 小児消化器疾患の臨床、研究に携わる多くの人が集い、多くの情報が得られる場として、本研究会が機能して行くことを切望してやみません。皆様のご協力をお願い申し上げます。






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