産業医科大学第2内科学 教授 尾辻 豊 |
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本会では、一般演題に加えて、YIAセッション・教育セミナー2題・ランチョン講演3題を予定しています。教育セミナーは、富山大学医学部内科学第二の井上 博教授「心房細動と塞栓症:予知と予防」と横浜市立大学外科治療学の益田宗孝教授の「循環器内科医に知っておいて欲しい先天性心臓病の外科治療-新生児から成人まで-」です。ランチョン講演は、和歌山県立医科大学循環器内科学の赤阪隆史教授の「OCTによる冠動脈病変評価」と島根大学内科学第四の田辺一明教授の「心臓弁膜症における心エコーの役割」、順天堂大学循環器内科学の代田浩之教授の「冠動脈疾患に対する積極的脂質低下療法の意義」です。また、地方会としては初の試みとなりますが、「ビギナーのための心臓血管エコー講習会」を行います。北九州市立八幡病院循環器内科の原田 敬部長に血管エコーの教育発表およびハンズオンでの指導をお願いしてあり、産業医科大学第2内科学の竹内正明講師に心エコーで同様の教育をお願いしています。本学会では、循環器専門医に加えて循環器専門以外の医師・コメディカルスタッフ・研修医にも広く参加して、少しでも循環器臨床や研究に親しんでいただけないかと考えています。
北九州は、日本の近代化に大きな役割を果たした地域で、小倉・門司レトロ・関門海峡と観光地が多く、魚の美味しい街です。また、かつては様々な産業廃棄物や石炭の積み出しにより汚く濁っていた小倉の紫川や洞海湾ですが、見違えるようにきれいになり、現在では魚釣り大会が毎年催されています。公害を克服したあるいは環境問題を解決しているモデル都市とも言えると思います。皆様の北九州での滞在が実り多いものになるよう願っています。