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  テーマ別活動「消費者被害を考える」  
     
  「消費者被害を考える」グループ  
  悪質商法の被害にあったり、多重債務に陥ったりする人は増加の一途をたどっています。「消費者教育」「金銭・金融教育」が重要と言われていますが、私たちは改めて、金銭・金融問題をめぐる社会情勢を把握し、問題点を明らかにしていきます。  
     
   
     
 
6月22日 消費者被害を考える 事前学習会
タイトル 「金利のグレーゾーン問題〜多重債務被害実態について考える〜」
    過去に多重債務に陥った体験者から、実態を報告していただき、多重債務者の現状について意見交換しました。また、社会的に問題になっている消費者金融の「グレーゾーン金利」や広告、クレジットカードの最近の特徴などについて問題点を確認しました。
 
     
 
◆ トークセッション ◆
  どうする?社会が作り出した「多重債務」という病
  日 時:9月14日(木)13:30〜16:00
  悪質商法の被害にあったり、多重債務に陥ったりする人は増加の一途をたどっています。「消費者教育」「金銭・金融教育」が重要といわれている昨今、金銭・金融問題をめぐる社会情勢を踏まえ、関連したさまざまな動きをリレートーク形式で情報提供します。多重債務者の救済を目的とした団体設立の動き、金銭教育の現場からの報告などを予定しています。
コーディネーター:原早苗さん(金融オンブズネット コーディネーター)
スピーカー:村上扶實子さん(生活サポート生活協同組合・東京 設立発起人)、平賀初恵さん(ファイナンシャルプランナー、専門学校講師)、葛西光子さん((社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会・常任理事)
※手話通訳の準備ができますので、ご希望の場合は3日前までにお申し込みください。
※お問合わせ、お申し込みは事務局までお願いいたします。
 
   
  結果レポート  
     
 
■ トークセッション結果レポート
 
   コーディネーター、パネリストのお立場からテーマに即したお話をいただきました。専門学校で金銭・金融教育に関わっている平賀さんは、教育現場でのお話をされ、葛西さんは、NACSで行っている経済市民教育の紹介をされました。村上さんは多重債務者の救済を目的とした団体設立の動きのお話をされました。コーディネーターの原さんは多重債務者の置かれている現実を話すと共に、現代社会において誰もが陥る危険性を指摘するなど、問題提起を行いました。
 会場からも、相談員をされているという方から、生活を立て直すことができない人からの多数の相談、親の介護に十数年費やし、身体を壊して働けなくなってしまった40代女性の生活相談など、相談員ならではの現場の声をお話いただきました。
 社会の仕組みの不備、助け合いの精神の不足、助け合いの精神を尊重できる社会の仕組みがないことを痛感させられました。
 
     
 
◆ 消費者被害を考える講演会 ◆
  超高金利を糺す 〜多重債務被害者を救うために〜
  日 時:11月14日(火)13:30〜16:00
講師:宇都宮健児さん(弁護士)
※新里宏二さん(弁護士)が国会情勢報告をいたします。
共催:東京都金融広報委員会
※保育の準備ができますので、ご希望の場合は10日前までにお申し込みください。
※手話通訳の準備ができますので、ご希望の場合は3日前までにお申し込みください。
※お問合わせ、お申し込みは事務局までお願いいたします。
 
   
  結果レポート  
 
■ 消費者被害を考える講演会結果レポート
 
    多重債務問題に焦点を当ててきた最終章の講演会でした。宇都宮健児弁護士は、ヤミ金融問題の現状、多重債務者の現状や救済方法など、問題の背景にある社会の仕組みを見据えてお話しされました。出資法の上限金利を利息制限法の制限金利まで引き下げること、サラ金CMの中止、ヤミ金融の徹底取締り等、具体的な対策にも言及されました。多重債務者は、税金や公共料金等の未納者でもあることから、行政や福祉の分野も協力して、多重債務問題の解決を目指し、取り戻した過払い金で、滞納している税金や公共料金をお支払いいただく等の施策を提案する場面もありました。このことで、行政や福祉の分野を含む対策の重要性を強く認識させられました。何よりも「多重債務者は救える」という姿勢は力強く、多重債務当事者にもぜひ聞いて欲しい内容でした。
 後半は、新里弁護士から貸し金業法改正の動きについて、内容は評価できるものになっていること、その改正案までにあった政党、政治家の様々な攻防をご説明いただきました。そして、今国会での成立については予断を許さない状況であることが報告されました。