プログラム概要
演者 | 岩﨑 昭憲(第34回日本呼吸器外科学会総会会長/福岡大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科) |
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座長 | 白日 高歩(医療法人福西会 福西会病院) |
演者 | 岩中 督(埼玉県立小児医療センター 小児外科) |
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座長 | 遠藤 俊輔(自治医科大学 外科学講座呼吸器外科学部門) |
世界に類を見ない巨大データベース(NCD)は、専門医申請のためのインフラにとどまらず、術式についてのデータ解析によるリスク評価、医療の改善や診療報酬改定にも利用が期待されている。他外科領域で既に応用されている取り組みを紹介していただくと同時に、呼吸器外科領域で今後何ができ得るか等を、代表理事である岩中督先生にご講演頂く予定である。
演者 | Jesper Holst Pedersen(University of Copenhagen, Denmark) |
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座長 | 長谷川 誠紀(兵庫医科大学 呼吸器外科) |
演者 | Walter Klepetko(Medical University of Vienna, Vienna General Hospital, Austria) |
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座長 | 淺村 尚生(慶應義塾大学 外科学(呼吸器)) |
演者 | 鍋島 一樹(福岡大学 医学部病理学講座) |
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座長 | 佐藤 之俊(北里大学 医学部呼吸器外科学) |
演者 | 前田 貢作(兵庫県立こども病院 小児外科) |
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座長 | 金子 公一(埼玉医科大学国際医療センター 呼吸器外科) |
演者 | 淺村 尚生(慶應義塾大学 外科学(呼吸器)) |
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座長 | 光冨 徹哉(近畿大学 医学部呼吸器外科) |
演者 | 荒井 他嘉司(複十字病院 呼吸器外科) |
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座長 | 土田 正則(新潟大学大学院 医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野) |
座長 | 永安 武(長崎大学大学院 腫瘍外科) |
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横井 香平(名古屋大学大学院 医学系研究科呼吸器外科学) | |
演者 | 伊藤 宏之(神奈川県立がんセンター 呼吸器外科 |
松本 勲(金沢大学 先進総合外科) | |
中尾 将之(がん研究会有明病院 呼吸器センター 外科) | |
新谷 康(大阪大学大学院 医学系研究科呼吸器外科学) | |
黒田 耕志(産業医科大学 第2外科) | |
坪地 宏嘉(自治医科大学 附属さいたま医療センター 呼吸器外科) |
肺癌手術の再発に対しては、放射線や化学療法が選択されることが多いが、症例によっては再切除により根治が期待できる。最近では、早期肺癌への縮小手術後の再発や二次癌の比率も高くなり再手術の機会が増えてきた。強固な癒着などによる剥離操作の困難さで出血は多く、血管・気管支への到達も難しくなる。血管・気管支への手順や体位なども、個々の症例で異なる。このように手術には高度な技量が必要で、術後合併症も多く慎重な適応が必要である。本シンポジウムでは、初回手術にはみられない再手術のポイントを提示して頂きたい。
座長 | 池田 徳彦(東京医科大学 呼吸器・甲状腺外科学分野) |
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横見瀬 裕保(香川大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌外科学) | |
演者 | 朝倉 啓介(国立がん研究センター中央病院 呼吸器外科) |
勝又 信哉(国立がん研究センター東病院 呼吸器外科) | |
津谷 康大(広島大学原爆放射線医科学研究所 腫瘍外科) | |
田村 昌也(金沢大学 先進総合外科) | |
黒田 浩章(愛知県がんセンター中央病院 呼吸器外科) | |
樋田 泰浩(北海道大学 循環器・呼吸器外科) | |
石川 祐也(聖路加国際病院 呼吸器外科) | |
河北 直也(徳島大学 胸部・内分泌・腫瘍外科) |
診断学の進歩により、早期肺癌への治療方法や戦略も変化している。腫瘍のサイズや性状、局在部位により方針は異なる。新しい肺癌分類では、T因子はさらに細かなサイズで定義されている。これら個々の症例に対する根治を考慮した外科治療を考える上で、手術時期や手術手技には注意を払う必要がある。各施設での方針、また患者にとって最も推奨できる方法を討論して頂きたい。
座長 | 丹羽 宏(聖隷三方原病院 呼吸器センター外科) |
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吉野 一郎(千葉大学 医学部呼吸器病態外科学) | |
演者 | 大瀬 尚子(国立病院機構刀根山病院 呼吸器外科) |
櫻庭 幹(市立札幌病院 呼吸器外科) | |
雪上 晴弘(聖隷三方原病院 呼吸器センター外科) | |
深見 武史(国立病院機構東京病院 呼吸器センター外科) | |
白石 裕治(結核予防会複十字病院 呼吸器外科) | |
宮野 裕(埼玉県済生会栗橋病院 呼吸器外科) |
肺真菌感染や結核・非結核病巣、肺膿瘍、膿胸などの炎症性肺疾患は、内科的治療が奏功しない場合は外科切除の対象になる。繰り返す炎症による組織の脆弱化や、広範でしかも高度に肥厚した癒着のため剥離や止血に難渋するので、切除には高度な技量が要求される。また病変(肺)切除だけでなく気道再建も求められることがある。呼吸器外科医としては、一定の割合で遭遇する機会がある。癌の術式とは異なった手技が必要の場合もあり、成書には記載されていないコツが大切と思われる。本パネルでは、手術の手順や剥離法に加えて、大切なポイントを明らかにして頂きたい。
座長 | 川村 雅文(帝京大学 医学部外科学講座) |
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近藤 晴彦(杏林大学 医学部外科(呼吸器・甲状腺)) | |
演者 | 棚橋 雅幸(聖隷三方原病院 呼吸器センター外科) |
松本 桂太郎(長崎大学大学院 腫瘍外科) | |
鈴木 健司(順天堂大学 呼吸器外科) | |
白石 武史(福岡大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科) | |
豊岡 伸一(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科臨床遺伝子医療学) | |
佐藤 幸夫(筑波大学 呼吸器外科) |
悪性腫瘍の気道浸潤や気道原発悪性腫瘍、あるいは気管挿管後狭窄のような炎症性気道病変に対しては、中枢気道切除再建手術が必要となることがある。耳鼻科と呼吸器外科の境界領域であるが比較的件数も少なく、この術式は高度な外科技術と経験が必要になる。この為、患者によっては適切な気道再建手術を受けられずにインターベンション治療(ステント・T-tubeなど)や長期の気管切開などによる低いQOLを強いられている場合もある。No Mans Landとも言えるこの領域に、気道のスペシャリストである呼吸科外科として手術法についての議論をして頂きたい。
座長 | 中島 淳(東京大学大学院 医学系研究科医学部呼吸器外科) |
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岡田 克典(東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野) | |
演者 | 平塚 昌文(福岡大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科) |
塚本 美保(公益社団法人日本臓器移植ネットワーク) | |
上田 聡司(京都大学大学院 医学研究科呼吸器外科学) | |
松田 安史(東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野) | |
陳 豊史(京都大学大学院 医学研究科呼吸器外科学) |
1997年の臓器移植法施行により脳死肺移植が始まって20年が経過した。当初の厳しい同法の下では脳死臓器提供が低迷したために、生体肺移植が主体とならざるをえない期間があった。しかし、2009年の臓器移植法改訂の結果、脳死臓器提供数は大幅に増加し、以後は脳死肺移植が主体となりつつある。またこの間、移植施設は当初の4施設から日本国内を網羅する9施設体制に拡大され、集計された長期成績は欧米のそれを大きく凌駕するものであった。肺移植に関するこれまでの成績、我が国の移植システム、将来展望などを議論して頂きたい。
座長 | 千田 雅之(獨協医科大学 医学部呼吸器外科学講座) |
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基調講演 | 奥村 明之進(日本呼吸器外科学会理事長/大阪大学大学院 医学系研究科呼吸器外科) |
演者 |
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本企画は、次世代を担う若手の呼吸器外科医が外科治療に対する本音をぶつけて討論をする場としたい。例えば、N2やT4肺癌などの進行肺癌に対する外科治療においてはエビデンスが重視され、とかく経験豊富な年長者は保守的な考えに陥りがちである。しかし新進気鋭の若手は別の視点からの意見を持つ可能性もあり、往々にしてそれが新しいアイデアに繋がることもある。本企画では、「進行肺癌における外科治療の選択・役割」について次世代を担う若手の「昇り龍」達に外科技術・理論の両面から、いつもは言えない「本音」を自由に論じて頂きたい。ここではクリッカーを使用し会場の意見を取り入れながらの進行を予定している。
座長 | 伊藤 宏之(神奈川県立がんセンター 呼吸器外科) |
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塩野 知志(山形県立中央病院 呼吸器外科) | |
演者 | 矢吹 皓(東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野) |
松永 健志(順天堂大学 呼吸器外科) | |
早稲田 龍一(福岡大学 医学部呼吸器・乳腺内分泌・小児外科) | |
青景 圭樹(国立がん研究センター東病院 呼吸器外科) | |
津谷 康大(広島大学原爆放射線医科学研究所 腫瘍外科) | |
小林 祥久(近畿大学 医学部外科学講座呼吸器外科部門) |
これまでに本邦の呼吸器外科医が活躍してきた歴史と、その中で特に世界的評価が高い先生を個別に取りあげる。身近で教えを請うた先生方から、当時の思い出やご苦労、人柄などを講演頂く。すばらしい業績を生み出すにはどのようなことが大切かのヒントを得ると同時に、今後の呼吸器外科医道の励みにして頂きたい。
座長 | 伊達 洋至(京都大学 呼吸器外科) |
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Akif Turna(Istanbul University Cerrahpasa Medical School, Turkey) | |
演者 | Akif Turna(Istanbul University Cerrahpasa Medical School, Turkey) |
佐藤 雅昭(東京大学 呼吸器外科) | |
中村 廣繁(鳥取大学 胸部外科) | |
関根 康雄(東京女子医科大学 八千代医療センター 呼吸器外科) | |
山下 眞一(福岡大学 呼吸器・乳腺内分泌・小児外科) |
最近の技術を応用した呼吸器外科手術の現況について、今回のテーマを「Current perspectives on technology-assisted thoracic surgery」としてヨーロッパと日本で相互討論の機会を設けた。ここではVATSやロボット(RATS)、3D画像を利用した手術などを主な対象とする。
座長 | Toshiro Obuchi(St Mary's Hospital) |
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Jang-Ming Lee(National Taiwan University, Taiwan) | |
コメンテータ | Dl Sihoe Alan(Department of Surgery, The University of Hong Kong, Hong Kong) |
演者 | SH Ng Calvin(Chinese University of Hong Kong, Hong Kong) |
Kan Okabayashi(Fukuoka-Higashi Medical Center) | |
Sunn-Wen Kuo(National Taiwan University Hospital, Taiwan) | |
Kyoji Hirai(Nippon Medical School Chiba Hokusoh Hospital) |
費用負担がなく非圧縮の鮮明な医療用動画配信であるAPANを利用し、我々は呼吸器外科領域での遠隔会議を10年前から実施している。特にアジア・オセアニア施設間は時差も少なく、同時に多数の施設が相互に参加できることで有用な手段である。これら培ったアジアのネットワークを駆使することで、国外からも同時に学会参加でき討論ができる新しい学会の形式を提案したい。今回も学会会場とアジアの各施設からのライブで相互発表を行いながら進行する。