会長挨拶
岩﨑 昭憲 第31回日本内視鏡外科学会総会 会長
岩﨑 昭憲(福岡大学医学部 呼吸器・乳腺内分泌・小児外科 教授)

 この度、第31回日本内視鏡外科学会総会を主催させて頂くことになり大変光栄に存じます。会期は平成30年12月6日(木)~8日(土)の3日間で、福岡国際会議場及び近接2施設において開催致します。準備に当たりご尽力頂きました会員の皆様に心より御礼申し上げます。
学会総会のテーマは、

「The Next Step Forward ~夢を描き未来を開く~」

とさせて頂きました。多くの領域で質の高いエビデンスが生まれ、今や内視鏡外科手術はもはや特殊な治療技術ではなく、日常の診療に広く浸透しています。患者さんや社会からも信頼を得ている証ではないかと考えます。私たちは、今後のあるべき未来像を考えながら、更に次の新しい時代へ向かっていくことが大切だと思います。
 今年の4月1日より待望の保険診療が消化器外科、呼吸器外科、産婦人科、心臓血管領域のロボット支援手術に認可され、泌尿器科にも適応疾患が広がりました。まさにロボット支援手術の臨床実施元年となりました。またAIなど最新技術との融合が注目されるのも内視鏡外科領域です。まさに新たな時代へのスタートに立っている時期ではないかと考えます。幸い一領域にとどまらず横断的である当学会は、お互いの技術を学び享受し自らも発展できる魅力を持っています。さらに一歩先へ進むきっかけになるような印象深 い総会になることを願っております。

 皆様からの御意見や要望を参考に企画し演題募集を致しましたところ、お蔭様で3826題と多くの応募をいただきました。会員の皆様に厚く御礼申し上げます。特別記念講演1は、昨年の北島政樹名誉理事長に続き、本年も北野正剛名誉理事長に「日本内視鏡外科学会の来し方行く末」のテーマで講演いただきます。特別記念講演2は、近年私たちの日常生活に多大な影響を及ぼしている異常気象について、専門家の立場から解り易く解説いただきます。また特別講演では、内視鏡外科と知的財産権の関係や保険医療財政についてセッションを設けました。2年毎のJSES/SAGES Joint Symposiumも開催予定で、教育企画ビデオでは「ステップアップへの極意」を各エキスパートの先生方に解説いただきます。このような特別記念講演、特別講演、教育講演をはじめ、20のシンポジウム、22のパネルディスカッション、37のワークショップを企画しています。新しい情報を、皆様に提供して頂くために22名の海外招請者の参加も予定しています。
 予想を超える多くの演題を頂きましたので、ご参加の先生方に少しでもご不自由をおかけしないよう時間配分や会場配置に配慮し鋭意準備をいたしました。

 福岡は、交通のアクセスも良く豊かな食文化をはじめ多くの魅力がある街です。総会とともにご堪能いただけると幸いです。多くの皆様の来福をお待ちしております。

© The 31st Annual Meeting of the Japan Society for Endoscopic Surgery.