交流フェスタ シンポジウム 地域会場 テーマ別活動 協賛事業
     
  テーマ別活動「CSR」(企業の社会的責任)  
     
  テーマ  
   企業の「環境」対する取り組みを切り口に、事業者と消費者のコミュニケーションを考えます。
 ■両者のコミュニケーションは十分取れているのか?
 ■どのようなコミュニケーションを望んでいるのか?
 ■コミュニケーション不足なのはどのあたりか?
これらを解き明かします。
 
   
  活動内容  
   ■企業を対象にアンケート調査を行います。
 環境対策について企業がどのように考えているかを「温暖化対策」「製品に対してのごみ対策」「社内におけるごみ対策」「環境についての消費者とのコミュニケーション」という四つの局面から調査します。その結果を元に、環境に配慮した企業活動の実態を知り、結果を公表することにより、企業と消費者とのコミュニケーションを図ろうとする試みです。
 8月1日から8月31日までの1ヶ月間、環境対策についての企業向けアンケートを行いました。ご協力いただきましたアンケートの速報 を掲載しましたので、ご参照ください。分析結果及び自由記載の内容を環境対策についての企業向けアンケート結果レポートとしてアップロードしました。
 調査結果は10月2日のシンポジウム(都庁・都民ホール)や10月20日、21日の交流フェスタ(新宿駅西口広場イベントコーナー)などで公表の予定です。

 ■公開セミナーは終了しました。結果レポートをご覧下さい。
 
     
  CSRセミナー「めぐる世界のモノとごみ」
〜小さな島では海が処分場。その海からあなたが食べる魚が・・・・〜
 
  日常私たちが利用しているモノ。使い終わるとごみになって、おしまいと考えていませんか?実は使い終わっても世界中をめぐって様々な問題を引き起こしているのです。

使用後のモノが、発展途上国に渡る場合の良い点、問題点をご存知ですか?地球上を循環しているモノ、その循環によっておこる環境負荷がどのようなものであるかご存知でしょうか。
利用が終わって、自分の手から離れた瞬間で終わりと考える時代は過ぎました。実際に生み出されたモノがどういう問題をはらんでいるかを知り、消費者、事業者、行政のできることを一緒に考えましょう。

 
     
 
 日 時: 8月3日(木)13:30〜16:00
 場 所: 東京都消費生活総合センター17階教室T、U
 講 師: 京都府立大学 人間環境学部 環境デザイン学科 山川肇氏
 
     
     
   
  結果レポート  
 

 めぐる世界のモノとごみの講演会は、東京都消費者月間実行委員会委員長の開会あいさつの後、始まりました。
 まず、中古家電、中古車、再生資源などが日本からアジアへ循環している実態を統計資料の提示と共にお話いただきました。次に、その循環した中古品が具体的にどんな風に利用されているのか、実際には廃家電になってしまっているものもあり、その後、環境汚染をしているケースなどもある等、廃棄物処理の問題を該当地域の写真などにより具体的にご説明いただきました。次に、問題点を認識することにより、国際資源循環による環境負荷が減る可能性やアジアの日系企業が抱える循環の課題を提示いただきました。最後に、行政、企業、市民・NPO・消費者団体の今後の役割の整理を提示して締めくくりいただきました。
 講演後、休憩をはさんでの質問・意見の時間では、「ごみの回収・分別について、プラスチックトレーなどで、汚れているものは洗って、燃えないごみに出した方が良いか、それとも洗って資源ごみに出した方が良いか」等、生活に密着した質問などが次々に出され、地球規模の様々な影響がありながらもごみ問題が非常に身近であることを認識させられました。ちなみに上記質問に対しては、かなりの汚れが付着していて、それを落とすために洗剤を利用して多量の水を利用するようなケースは排水に与える影響もあるので、燃えないごみにした方が良い場合もあるとのことでした。
 公開セミナー終了後のアンケートでは、「知らないことが多すぎて愕然としました。」「海外のことまでは考えていませんでした。」「家電や自動車が廃棄物になった時、世界の環境汚染に影響を与えているという視点をこれからも持ち続けていきたい」など、ごみ問題に関して新しい視点を持つ機会となったようです。

※会場からあがりました質問に、講師の山川さんより丁寧な回答をいただいておりますので、こちらもご覧下さい。 「めぐる世界のモノとごみ」会場からの質問と回答