共催セミナー等
ワークライフバランス検討委員会 講演会
10月29日(木)19:00~20:00
第1会場(パレアホール)
座長:中原さおり(日本赤十字社医療センター 小児外科)
演題:女性の活躍推進に向けたわが社の取組について
女性の活躍推進に向けたわが社の取組について
有限会社ゼムケンサービス代表取締役/一級建築士
籠田 淳子
私は大工の娘です。工務店の後継者としてチャレンジしたことは、戦わない経営。女性であるからこそ活躍できるこれからの建設業の実現です。男性が多数占める建設業界で弱みとされてきた女性をワークライフバランスと女性視点の空間づくりで「強み」に転換しました。女性だからこそお客様と、女性だからこそ職人さんと繋がっていけるメリットを最大限活かすには、働き方のデザインが必要でした。頑張りたい社員、頑張る社員が、働き続けられるワークライフバランスで経営をイノベーションしました。社員の喜びは、お客様のお役立ち、職人の遣り甲斐づくり。社員の喜びづくり、自己実現こそが、経営者として自己実現です。
私の夢は「女性力で建設業界を活性化したい。」・・・この秋、JKDT女性建築デザインチームを(一社)JKDTへと発展させ、五感設計プログラムの促進などで女性力をビジネスにします。「天の命ずるをこれ性といい、性にしたがうをこれ道といい、道を修むるをこれ教えという」(中庸・1章)―女性という性、男性という性。この性にしたがうことが女道であり、男道です。女性に生まれ 女性だからこその巡り合わせや幸不幸に挑み、人生を歩むこと。キャリアは人生の轍(わだち)、そしてこれからは個性と多様性を追求する時代です。ダイバーシティマネジメントの3つのステップは[1. 採用 2. 活用 3. 活躍]です。採用とは、求められたことを出来ている状態。活用とは、自分や相手の特徴を知り適材適所でお互いの力を発揮し成果を出している状態。活躍とは、お互いの個性や特徴、アイデアなどをインクルージョン、即ち相反する個人の相違も組織が内包している組織を個々人が活かしていくこと。それはイノベーションマネジメントです。自分も周りも自己実現できている状態です。女性の活躍推進には相反する男性の活用なくしてありえない。わが社は男女共創のチームであり、まちはチームだと考えています。
演者略歴
私は大工の娘です。西南女学院中高等学校、滋賀県立大学短期大学建築学科を卒業し工務店を継承。男性ばかりの建設業で母親女性一級建築士としてワークライフバランスを実践。ダイバーシティ=多様性のある人材が業績を上げるための環境整備と人財育成に取り組んでいます。JKDT女性建築デザインチームによるまちづくりを全国で応援中、是非お仲間に!
2013年内閣府「女性のチャレンジ賞」受賞
平成25年度経済産業省「ダイバーシティ経営企業100選」
平成26年度内閣府「女性が輝く先進企業」受賞
国家表彰は三年連続。