- 第45回日本小児外科代謝研究会 会長 田中芳明
- 久留米大学医学部外科学講座小児外科部門/医療安全管理部
小児外科疾患の代謝・栄養、輸液に関する研究、臨床の諸問題を検討する場として1971年に発足した日本小児外科代謝研究会は今年45年目を迎え、この度、栄えある第45回の本研究会を担当させて頂くことになりました
今回の研究会は、要望演題1として「周術期の栄養評価、栄養学的サポートを見直す」、要望演題2として「ω3系脂肪製剤の適応と効果について」をテーマにそれぞれ6題、7題の発表をお願いしております。要望演題1は、各種病態に合わせて様々な手法が考えられる栄養評価や栄養管理の工夫について、十分なディスカッションをお願いできればと考えて企画しました。またω3系脂肪製剤に関しては、本研究会でIFALDの胆汁うっ滞の治療目的に関する全国使用調査を実施中であるため、昨年から引き続きテーマに挙げています。一般演題は「経腸栄養」、「静脈栄養」の2セッション10演題を組みました。さらに今回は、筑波大学の増本幸二先生に教育講演をお願いしました。本邦では小児用の栄養製品が少ない現状を考慮した「最近の栄養剤の臨床応用」というテーマのご講演で、明日からの臨床栄養の実践に役立つ内容と大変楽しみにしております。どうぞ、多数の先生方のご参加ならびに活発な討論をお願い申し上げます。