会長挨拶 第31回日本小児外科学会秋季シンポジウム

第31回 日本小児外科学会秋季シンポジウム 会長 猪股裕紀洋
熊本大学大学院生命科学研究部 小児外科学・移植外科学分野

第31回 日本小児外科学会秋季シンポジウム 会長 猪股裕紀洋 この度、日本小児外科学会秋季シンポジウム(第31回 会長 猪股裕紀洋)と、日本小児内視鏡外科・手術手技研究会(第35回 世川修会長)、日本小児外科代謝研究会(第45回 田中芳明会長)、直腸肛門奇形研究会(第72回 八木実会長)、日本小児外科漢方研究会(第20回 田口智章会長)からなるPSJM2015(Pediatric Surgery Joint Meeting 2015)が、平成27年10月29日(木曜)-31日(土曜)にわたり、熊本市中心部の熊本県民交流館パレアおよび鶴屋ホールにて開催されることとなりました。秋季シンポジウム会長として、PSJM2015各会長とともにこの会議の運営をお世話させていただきますことをたいへん光栄に存じております。会期も迫り、多くの皆様を熊本にお迎えする準備を協働で進めております。
 今回の秋季シンポジウムの主題は、「小児難治性良性腫瘍」です。比較的「地味」な領域でありますが、当初の予想を覆して、70題以上という非常に多くの演題御応募をいただきました。それだけ、多くの小児外科医が普遍的に抱えている問題の一つであるといえるのではないかと考えます。多くの演題の御応募をいただいたことは主催者としてたいへんありがたいことではありますが、秋季シンポジウムの、「単一のテーマでの議論を深めるシンポジウム」としての意議論とのジレンマが生じました。今回は、討論時間を捻出するために、やむを得ず、施設成績や治療の工夫といったご発表は2会場同時進行とし、血管腫、リンパ管腫に関する狭義の「シンポジウム」と、難治症例検討は一会場でやる、という苦肉の策での両立を企図しました。従来の形態の変更をお許しいただければと存じます。これが今後の前例となることなく、さらに秋季シンポジウムの意義にそった方針が創出されていくものと思っております。
 いずれにいたしましても、今回のシンポジウムは「小児難治性良性腫瘍」の標準的診療と新たな挑戦をともに俯瞰する機会となり、また難渋症例の診療に即つながるような示唆をいただく機会ともなると期待しております。
 晩秋の熊本は、おいしい食べ物やお酒にも恵まれています。懇親の場も設けたいと思っておりますので、是非たくさんの皆様に熊本においでいただきますように御案内申し上げます。

(ポスター下絵について:このHPの背景ともなっております、今回の研究会案内ポスターは、小児外科疾患患者のお母さんである、絵本作家のたちばなさきこさんにお願いして書き下ろしていただきました。阿蘇の草原に皆で集い楽しむ情景が表現されています。他にも熊本オリジナルが表現されているようです。探してみてください。)
(平成27年8月 文責 猪股裕紀洋)

画:たちばなさきこ

第31回日本小児外科学会秋季シンポジウム/PSJM2015
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